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便利になる乗り物カード


バリアフリーコンサルタント 加藤 明彦

私が小学生の頃の風景を思い浮かべてみると駅には切符売り場が有り、その横では切符を切るハサミをリズミカルに鳴らす駅員さんが改札にいました。

そして切符売り場で「○○まで子供一枚下さい」と言うと固い紙の切符を「カチャン」と通して日付を印字する道具がとても不思議で面白かった事を思い出します。

それが今では、タッチパネル式の自動券売機と自動改札機に変わってしまい駅の風景も昔とは変わってしまいました。

私が視覚障害になる前までは、さほど不便を感じる事なく駅を利用していましたが、視覚障害になってからは色々な不便さを実感しました。

例えば切符を買うのも行き先までの運賃表が見えないために行き先の運賃が分からないとか、仮に運賃が分かっていたとしてもその切符を買う自動券売機の操作が分からなかったりします。

これらは「見えない」「見えにくい」と言う視覚障害を持った人だけの事ではなく高齢者や機械の苦手の人なども不便を感じている事だと思います。

しかし最近では、JRのIC式乗り物カード(スイカカード)や地下鉄・JR以外の私鉄の磁気式乗り物カード(パスネット等)と言った乗り物カードで自動改札機を出入りすることで運賃の支払いがカードで出来る様になり、わざわざ切符を買わなくても乗り物カードがあれば降りたい駅の自動改札機を通るだけなので、とても便利になりました。

この便利さを更に便利にと言う事で、平成18年位には、JRやJR以外の私鉄や地下鉄そしてバス共通カードが全部一緒になるので、この乗り物カードが一枚あれば今までの様に乗り物カードを複数持ったり、乗り継ぎの時の手間が省けてより便利になりそうです。

後はこの乗り物カードが視覚障害を持っている人や高齢者などいろいろな人達が簡単に買える様なハードやソフト面でのバリアフリー化を期待したいと思います。

私はUDコンサルタントとして活動をしていますが、今年(2003年)4月末に医歯薬出版(株)から「らくらく視覚障害生活マニュアル」と言う著書を出版しました。

この本を出版してから「ボランティア」や「福祉」や「バリアフリー」についての講演依頼が企業や教育の現場などから来るようになりました。

これらの講演を通していろいろな方々とお話しする事が出来て、視覚障害に対する理解が深まって行く現状をひしひしと感じます。

これからも色々な形での活動を通して、社会に貢献して行きたいと思っています。

 

 

『らくらく 視覚障害生活マニュアル 』詳しくは出版社のホームページをご覧ください。

2003/9